COMPASS 2012 冬号

クラウド活用時、セキュリティ面での注意事項を教えてください page 19/44

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クラウド・コンピューティングとセキュリティウイルス対策盗難対策ウイルス対策OSの更新ID・パスワード管理クラウド「クラウドコンピューティング(以下クラウド)」は、インターネット上にクラウド(雲)という高性....

クラウド・コンピューティングとセキュリティウイルス対策盗難対策ウイルス対策OSの更新ID・パスワード管理クラウド「クラウドコンピューティング(以下クラウド)」は、インターネット上にクラウド(雲)という高性能コンピュータがあり、コンピュータを所有することなく、必要に応じていつでもどこでもインターネットを通じて利用できる仕組みと考えるとよいでしょう。「共有化」「ネットワークを通じて」というのが特徴です。利便性と危険性は裏腹の関係にありますが、リスクを認識した上で、許容できるリスクの範囲内で有効に活用すれば、大きなメリットが得られるはずです。セキュリティ面で気を付ける点は、1インターネットを利用するというリスク、2外部の共有化されたコンピュータにデータを預けるリスクです。■インターネット利用の基本対策をクラウドはインターネットを利用するので、これまで行ってきたインターネット接続時のセキュリティ対策は当然必要です。最も気を付けなければならないのが、IDとパスワードの管理です。仮にインターネットの経路を暗号化していたとしても、IDとパスワードが漏えいしてしまえば、簡単に情報を盗み取られてしまいます。パスワードは一定の桁数の推測されにくいものにして、定期的に変更し、他人に知られないようにしておくことが基本です。ウイルス対策も欠かせません。ウイルス対策ソフトの導入やWindowsUpdate等のOSのセキュリティ対策に関する更新も必須です。スマートフォンから利用する場合は、スマートフォンへのウイルス対策ソフトの導入やOSセキュリティ対策のための更新も行います。スマートフォンは紛失や盗難の危険性が高いので、こうした事態への対策も求められます。■事業者のサービス内容を確認クラウドは情報セキュリティ対策も事業者に任せることになり手間がかからないメリットがありますが、裏を返せば直接的な管理が不可能であることを意味します。そこで、コンピュータの利用希望時間、障害発生時の停止許容時間等を業務の内容に応じてあらかじめ想定しておき、提供されるクラウドサービスの内容と照らし合わせておくことが重要です。万が一、データが消失したときのために、重要な情報については社内に最低限のバックアップをとっておくとよいでしょう。クラウド事業者のサービス範囲や、セキュリティ対策の内容を事前に確認することが大切です。(回答:福岡ITC推進協議会諸藤雅之http://www.fukuoka-itc.jp/)ID&パスワード管理の徹底、ウイルス対策ソフト導入など基本的なセキュリティ対策は必須。また、クラウド事業者のサービスとサポート内容は事前にしっかりと確認しておきたい。会社と情報化会社と情報化1クラウド活用時、セキュリティ面での注意事項を教えて下さい。12012.冬号16