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【IT導入補助金の意図】 経済産業省×事務局 特別対談

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2018年 夏号 2018.06.10


IT導入補助金
 意図と展開 経済産業省×事務局 特別対談

IT導入に関する費用を補助する「IT導入補助金」。この施策は、中小企業の生産性向上を本気で図るべく、多様な団体・組織と連携して推進される。
その意図と今後の展開について、経済産業省サービス政策課・課長の守山宏道氏、事務局を務めるサービスデザイン推進協議会・業務執行理事の平川健司氏にお話しいただいた。(編集部)(文中敬称略)

 

 

─今年は総事業予算500億円と、さらに拡大された「IT導入補助金」は、大きな注目を浴びています。

守山 昨年度は予算100億円で1万4千社に使っていただき、経営改善などに効果があったと大変好評でした。今年は制度の見直しも行って、13万社強のご利用を目指しています。

─企業数が10倍近くになりますね。改めて施策意図をお聞かせください。

守山 我が国のサービス産業はGDPベースで7割超を占めており、その生産性向上は日本経済が持続的な成長を続けていく切り札の一つです。
生産性は、分母が従業者数、分子が付加価値=一般的には粗利、の割算で算出されますが、この双方に効く仕掛けがITツールであると認識されています。
そこで、中小企業・小規模事業者等の皆様が、自社の課題やニーズに合ったITツール(ソフトウェア・サービス等)を導入する経費の一部を補助することで業務効率化・売上アップをサポートし、経営力の向上・強化を図っていただくのがこの制度です。

─では事務局のお立場から、対象となるITツール等についてご説明ください。

平川 ITツール活用については、サービス産業が生産性向上を図るバックヤード業務が意識されており、予約、顧客管理、給与など2つ以上の業務機能で効果が得られるITツールを選んでいただきます。導入・活用によって生産性の向上が見込まれ、一定の導入効果が得られるソフトウェア製品、クラウドサービス等であり、事務局が認定したものが対象です。
IT導入支援事業者(ITベンダー)やITツールは事務局のホームページから検索することができます。
交付申請に関しては、「おもてなし規格認証*1」を取得すると加点要素となります。

ITの導入効果を積極的に情報発信

─補助率は2分の1、補助額は15万〜50万円など、前年度からの改定もありました。募集要項に見えない部分でのお取り組みはありますか。

守山 ITツールの有効性を広くお伝えするために、成功事例を集めて公表していきます。
加えて、ITツールの採択にあたっては、IT導入支援事業者の皆様に、導入後も活用成果についてフォローアップいただくようお願いしており、その情報を公開していきます。
また申請書には、企業と金融機関・支援機関等が、同じ目線で経営状況を把握し対話を行うツールであるローカルベンチマーク(経営診断ツール)の観点を盛り込んでいます。

─成功事例について、平川理事は昨年度の結果をどうご覧になっていますか。

平川 大きく3つに類型化できます。①業務拡張して多店舗展開を実現するケース、②事業承継した方がIT導入で働きやすい環境を整備し生産性を高めたケース、③業務自体が特殊な医療・介護業界において、業務に合致したツールを活用して成果を上げるケースなどです。事務局のWebサイトにも経営改善のヒントを数多く掲載しているので、ぜひ閲覧していただきたいです。

─補助金の利用を広く呼びかけるための方法は?

守山 経済産業省ではこのたび、「中小サービス等生産性戦略プラットフォーム」を立ち上げました。全国的な業界団体の皆様、商工会議所、商工会、税理士会の方々など約100団体にご参加いただき、地域ごと業種ごとの情報や成功事例を皆で力を合わせてお伝えしていきます。
平川 多くの事業者様が人手・人材不足に悩まれていますが、工夫次第で十分サービス強化・事業伸展できることをお伝えしてまいります。
その活動の一つとして、6月〜7月に全国10カ所で「プラスITフェア2018*2」を開催します。業種・業務領域別のソリューション紹介、またIT導入支援事業者の方々も協賛者という形で参加しますので、ワンストップで課題を発見して解決に向かう第一段階の場所としてぜひご来場ください。

─では最後に守山課長から企業の皆様へメッセージをお願いします。

守山 ITを活用いただいて地域を、全国を元気にするべく、関係者は強い決意で取り組んでいます。この機会に情報を入手して、各地で行われる説明会やイベントにぜひとも足を運んでいただき、IT導入補助金および関係施策の活用をご検討、そして使い倒してくださるようお願い申し上げます。

(聞き手 COMPASS編集企画室)

 


*1 <おもてなし規格認証>

サービス品質の見える化を行い品質向上に向けた業務プロセス改善を支援するために経済産業省が創設した制度。認証の種類はサービスレベルに応じた4段階(紅、金、紺、紫)。
IT導入補助金の交付申請では、「おもてなし規格認証2018」(認証ランクによらず)を取得することで審査の加点要素となる。
参照URL:https://www.service-design.jp/

*2 <プラスITフェア2018>

6月12日の東京を皮切りに、全国10カ所で開催。業種別のIT導入事例やITツール紹介、IT導入補助金の説明会などが開催される。
参照URL:http://www.plus-it-fair.jp/

 

お問合せ先(事務局)
  • サービス等生産性向上IT導入支援事業
  • コールセンター:
    <ナビダイヤル> 0570-000-429(通話料がかかります)
    <IP電話等から> 042-303-1441
    受付時間 9:30〜17:30(土・日・祝日を除く)
  • URL:https://www.it-hojo.jp/

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