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小規模企業施策のブレーンは、IT活用の意義をどう見ているか

p05_立石氏

2018年 秋号 2018.09.13


自社の経営を数字で捉えよう! そのために便利な道具がITである
  ―小規模企業施策に奔走・立石裕明氏に聞く

IT導入補助金は、サービス産業・小規模企業など、従来の補助金ではカバーしにくかった企業のIT活用支援に踏み込んだ。
工場の生産管理などとは様相を異にする小規模企業のIT活用は、どこから進めていけばよいのか。

小規模企業を熟知し、様々な小規模企業関連施策に尽力、また、商工会議所・商工会などの中小企業支援機関とも交流が深い立石裕明氏に、小規模企業の経営とIT活用についてインタビューした。(文中敬称略)

 


 

 

―年間講演数は150本と精力的な支援活動をされていらっしゃいます。以前は旅館を経営されていたそうですね。

立石 親が淡路島で経営していた旅館を引き継ぎました。バブル時代にのって仕事は順調でしたが、阪神淡路大震災、リーマンショックと続き、経営者として極限の状況を体験しました。
ただ、この経験が東日本大震災に見舞われた企業の方々のお役に立ち、それから中小企業・小規模事業者支援や行政への現場情報提供、支援者の方々をサポートする活動を行うようになりました。

―2014年の小規模基本法(小規模企業振興基本法)・小規模支援法で小規模企業に焦点があたりました。

立石 中小企業政策は、中小といえどもある程度の規模の製造業などを想定していることが多くあります。しかし、全企業数35%は従業員数20%人以下の小規模企業であり、地方の市町村の経済・社会活動を支えているのは小規模企業なのです。 小規模企業と小規模企業を支援する皆様に焦点をあてた施策の登場は画期的でした。IT導入補助金も小規模企業施策と結びついています。

―小規模企業が抱える課題はどこにありますか。

立石 自社の経営を数字で見ていないことだと思います。

―毎年決算は行っていると思いますが…。

立石 決算は税理士任せで詳細はわからずとも、職人として優れていれば会社は回っていました。一方で、経営者として勉強をあまりしていなかったので、赤字のときどうすればよいかわからない。実際、仕入・在庫管理を徹底する支援をしただけで黒字になった企業も多々あります。

―売上や原価の構造を数字で捉え改善に向けた行動をする、ということですね。

立石 実行できた経営者は、会社のことを質問すると数字で答えてくるようになります。小規模企業はこれまでやっていなかった分、伸びしろが大きいです。

―となると、IT活用も経営数値のところが肝でしょうか。

立石 そうですね。クラウド会計やPOSレジを導入してどんぶり勘定から脱出することが第一です。クラウド会計は大変便利で会計の知識が豊富でなくともデータを打ち込んでおけば決算書が作れます。

さらにスマートフォンは皆、使えますから、もはやIT弱者でもありません。私も施策立案に協力した小規模企業持続化補助金など使いやすい補助金も出ています。今こそチャンスなのです。

(聞き手 COMPASS編集企画室)


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