【チェックポイント】一般消費者としてキャッシュレス決済を利用するにあたって
2019.08.22
「キャッシュレス」という言葉を見ない日はないほど、現金を使わない購買方法が話題になっています。
従来から提供されているクレジットカード、デビットカード、交通系その他電子マネーに比べ、歴史が浅い、スマートフォンアプリを使った「QRコード決済」(〇〇Payと名付けられているものが多い)を利用するにあたり、一般消費者側に求められる注意事項を整理しました。
「QRコード決済は」高いポイント還元率やスマホから申し込める手軽さが魅力で、興味深いサービスです。その分、従来の決済手段のように、じっくり書類を読むプロセスを省略しがちです。
あなたのお金と購買情報にかかわる大事な契約です。理解し納得してから、自分の意志で申し込み、利用しましょう。
<ポイント>
□1 店舗などで勧められた場合、その場すぐ申し込まず、サービス内容を一通り読む時間を取る
□2 困ったときにいつでも電話で問い合わせができるか、緊急連絡先がわかりやすいか確認する
□3 利用規則に目を通し、サービスの全体像をつかむ
□4 自分の購買データがどのように扱われるか個人情報の扱い必ず目を通す
●1について
お店が発行するポイントカードやショッピングモールが発行するクレジットカード等と異なり、QRコード決済は店とは別の第三者の決済事業者が提供します(一部例外あり)。店が勧めたからといって、店側では、サービス内容に責任を持てません。自己責任になります。
●2について
不明な点、不安な点、スマートフォンの盗難時、不正利用かも? というときは電話が不可欠になります。
●3について
クレジットカードは、会費を受け取り、店舗からも手数料を受け取り多彩なサービスを提供しています。
交通系ICカードは、改札の効率化、不正乗車の防止などの効果があります。
QRコード決済の場合は、取得した購買データを活用したり、他の事業へ誘導することで、高いポイント還元を実施しているケースがあります。
各社の事業目的・仕組みをつかむことが大切です。
●4について
3とも関わるところです。自分の購買データがどのように扱われるか、新しい決済方式では、都度確認をしましょう。購買履歴データを個人の「信用スコア」として利用する動きもあります(これはダイレクトにではなく、今後同意を求められるでしょう)。
上記はどの決済サービスが良い・悪いということではありません。
同じサービスに対し、歓迎する人もいれば、気になって敬遠する人もいるものです。人の感じ方、生活スタイルは様々です。一人ひとりがサービスコンセプトを理解し、判断したいものです。
テクノロジーは進化し、サービス内容も変化していきます。
各社の姿勢や動きを見ながら、良いものを選んでいきましょう。
2019年8月22日 COMPASS編集企画室