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従業員とバックオフィスがより速くもっとかんたんにつながる。奉行クラウドとLINE WORKSが連携、さらに便利に。

2021.12.01


会計、給与、勤怠など、これまで分野ごとに分かれていた基幹業務システムは、関連する業務間でデータ連携が可能となってきた。異なる会社のサービスでも一定の規則のもと「API連携」が進んでいる。例えば勤怠管理のデータを給与処理に自動反映させるなど、改めての入力や、CSVファイルに落として次のソフトにアップするという作業が減りつつある。

オービックビジネスコンサルタント(OBC)の「奉行クラウド」シリーズでは、同社内のサービス間以外に100以上のITツールやサービスとAPI連携を実現しており、業務処理の効率化や人的ミスの削減、テレワーク対応などに貢献している。

処理は速くなったが、社員への連絡業務が課題

データ連携により生産性の向上が図られてきたなかで、まだ、総務・経理・人事部門に作業負荷をかけている仕事がある。
それは、例えば、タイムカードの打刻漏れの連絡、休暇申請の承認結果の伝達、給与明細をメール添付して送信…といった、「必要な作業や処理結果を従業員に伝える」仕事だ。

個人別の情報となれば、メール送信一つとっても取り違えのミスなどが起きないように気を使う。決まった通知用文章をコピーしてメール本文に貼りつけるなど、どうしても一定の時間を要してしまうのだ。
その解決策の一つとして、OBCは自社に必要な業務機能をピンポイントで導入できる「奉行クラウドEdge」シリーズのうち、「奉行Edge 勤怠管理クラウド」「奉行Edge 給与明細電子化クラウド」「奉行Edge 労務管理電子化クラウド」において、ビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」(ラインワークス)とのAPI連携、通知の自動化を実現した。

スマホで使えるトーク画面に自動通知

「LINE WORKS」は、パソコンでもスマートフォンでも、時間や場所を問わず業務上のチャットや掲示板、カレンダーなどの機能を「LINE」と同じ感覚で使えるサービスだ。
普段の業務連絡や情報共有に利用していれば、アプリを開く頻度も高い。
今回の連携により、「奉行クラウド」で行っている業務で生じた連絡を、簡単な操作で該当者の「LINE WORKS」のトーク画面上に自動通知が可能となった。また、従業員はスマホから、使いなれている「LINE WORKS」を通じていつでもどこでも内容を確認できる。
具体例を挙げよう。

  1. 勤怠管理
    「奉行Edge 勤怠管理クラウド」では、従業員に対してはタイムカード打刻漏れや残業時間超過などの連絡、管理者に対しては休暇届など各種申請の承認依頼等の通知を行える。
  2. 給与関係
    「奉行Edge 給与明細電子化クラウド」では、給与明細や源泉徴収票などを各従業員へ自動配信できる。メール送信のミスなどによるトラブルも防ぐことができるだろう。
  3. 従業員の手続き
    「奉行Edge 労務管理電子化クラウド」では、住所変更や扶養家族の増加など、入社から退職までに発生する各種手続きの提出通知・連絡を行うことができる。

このように、対象者一人ずつへの通知作業を効率化し、従業員側も自分の都合が良いときに内容を確認。会社全体で時間を有効に使えるのだ。

「奉行クラウドEdge」シリーズと「LINE WORKS」の連携を活用すれば、バックオフィス、コミュニケーションの両方の分野でデジタル化を推進し、相互連携によって導入効果をさらに高められるはずだ。