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第十一回  FileMaker独特の考え方である「テーブルオカレンス」の概念

2018.08.16


前回はデータベースの基本ともいえる「リレーション」と「レイアウト」の基本を紹介した。今回は、FileMaker上でこれらを
行う際の独特の考え方である「テーブルオカレンス」を解説する。
FileMaker活用の大事なポイントである。

 

FileMaker特有の考え方「テーブルオカレンス」(TO)

前回はデータベースの基本ともいえる「リレーション」と「レイアウト」の基本を紹介した。今回は、FileMaker上でこれらを行う際の独特の考え方である「テーブルオカレンス」を解説する。FileMaker独特の考え方である「テーブルオカレンス」(TO)について説明します。

「テーブルオカレンス」はSQLを知っているFileMaker初心者が間違いやすい点でもあります。私自身もFileMakerを始めて半年くらいは考え方を理解しておらず、今から考えれば余計なスクリプトを多用していたように思います。

(1) 「レイアウト」と結びつく「テーブルオカレンス」

過去3回の連載で解説したとおり、FileMakerではテーブルと項目の定義と、テーブル間のリレーションを定義してから、レイアウトを作成します。

レイアウトを作る時はいずれかのテーブルオカレンスを1つ指定します。このレイアウトとテーブルオカレンスがくっついているというのがFileMaker独特の考え方になります。

まず整理しておきたいのは、テーブルの定義は別途ありテーブルオカレンスとは別物です。図1でいうと、今開いていない「テーブル」と「フィールド」タブのところで定義します。今回のテーブルオカレンスは、図1で今開いている「リレーションシップ」タブに出てきます。

ここで社員マスタに注目してみてください。「社員マスタ」と「社員マスタ-営業担当者」と「社員マスタ-現場責任者」があります。この3つともがテーブルオカレンスです。それらを削除してもデータは残ったままです。

 

 

(2) TOのリレーションシップでレイアウトを表現する

図2の「案件登録画面」を見てください。

この画面では、社員を「営業担当者」と「現場責任者」の2名表示します。設計画面である図1では、項目のうち「お客様名」「受注日」「ステータス」「備考」は、“案件テーブル”にある項目です。

しかし、「営業担当者名」と「現場責任者名」は“案件テーブル”にはありません。あるのは、「営業担当者-ID」と「現場責任者-ID」です。

このデータはTOの連結から持ってくるよう指定します。図1では、「営業担当者-ID」には“社員マスタ-営業担当者”というTOが、「現場責任者-ID」には“社員マスタ-現場責任者”というTOが紐づいています。いずれも“社員マスタテーブル”の「社員名」から持ってきています。

2つのTOの中身は社員マスタですが、紐づける元によって別の役割の社員名を特定することができ
ます。こうした紐づけをリレーションシップで表すのがFileMakerの特徴です。

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FileMakerの特徴を整理したところで、次回からは、この連載の本来の趣旨に戻って、成長を目指す中小企業経営者にとってFileMakerをどのように使えば経営課題の解決に役立つか、その時に他の開発手段を使うのとどこが違うのかという視点から述べていきたいと思っています。

次回に続く

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