【連載】中小企業の販売促進・集客・宣伝 新常識(第3回)
2016.08.23
第3回 3要素の組み合わせでネットプロモーションを実行
実際にネットプロモーションに着手するにあたっては、以下の3つのコトをバランス良く実施していくことが大切です。
- 自社サイト(自社ホームページ)
- SNS(ソーシャルメディア)
- コンテンツ
それぞれ解説していきます。
ネットプロモーションにおける3つの要素
1. 自社サイト(自社ホームページ)
ネットプロモーションの本拠地です。
自社サイトでは事業のコンセプトを中心に、顧客に伝えたい事をわかりやすく積極的に情報発信していきます。
2. SNS(ソーシャルメディア)
ネット上でのコミュニケーションです。
FacebookやTwitterなどのさまざまなSNSがありますが、顧客とのコミュニケーションを深めるために利用します。
※本来、SNSはソーシャルメディアの一部分ですが、一般的には同じように捉えられていますので、本連載では同義として取り扱います。
3. コンテンツ
自社サイトや SNS(ソーシャルメディア)などで発信する情報の中身(文章や画像、動画など)のことです。
単なる宣伝や自社が伝えたいだけの情報では既存客や見込み客に興味を持ってもらえません。お客さまにとって価値があり、魅力のある情報(コンテンツ)を作成し発信し続けることが大切です。
この3つのバランスをとりプロモーションを進めていきます。そして、この土台となるのが「SEO」です。
SEOなくして検索で上位に表示されない
SEOはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化のことです。
GoogleやYahoo!などさまざまな検索エンジンがあり、みなさんも日常的に利用しているかと思います。その検索結果において、より上位に自社サイトが表示されるように、さまざまな対策を行うことをSEOといいます。
具体的に見てみましょう。
上図の例では、「横須賀」という単語(これを検索キーワードと言います)で検索しています。検索結果画面の上部に表示されるのが検索結果件数で、約2580万件が検索対象として表示されています。
この約2580万件が、1ページにつき10件ずつ、検索結果として表示されます。当然、 2ページ目よりも1ページ目、1ページ目でも下部より上部、と早くに表示されるほど、自社サイトへの閲覧者は増加します。実際、3ページ目以降はほとんど見られませんので、自社サイトの閲覧者も増加しません。
検索結果は、ある決まったルールに基づき表示順位(検索順位)が決まっています。その検索順位決定のルールを理解し、より上位に表示されるようにさまざまな対策を行うことがSEOです。
SEOのテクニックは次回以降で詳しく説明しますが、まずはSEOの大原則である「閲覧者に好まれるサイト作り、サイト運営」を意識しましょう。
例えば頻繁に新たな情報が更新されるサイトと更新がなかなかされないサイト、どちらが閲覧者は好むでしょうか? 情報がわかりやすく整理されているサイトとごちゃごちゃ見づらいサイト、どちらがいいでしょうか?
頻繁に新たな情報を更新すると検索順位は上がります。自社サイトの構造がわかりやすく、情報が整理されていると検索順位は上がります。
SEOのテクニックの前に、まずは大原則である「閲覧者に好まれるサイト作り、サイト運営」を考えてください。
現実には、さまざまな不正な手法(検索エンジンや閲覧者を欺くような行為)で検索順位を上げようとする事があります。検索順位のアップをサービスにしたいわゆるSEO会社の中には、不正な手法を用いたSEOを実施しているところもあるので要注意です。
例えば、自社サイトへの他サイトからのリンク(被リンク)を増やすことはSEOには有効ですが、故意に金銭を支払い被リンクを増やす行為は不正です。このような不正なSEOの手法はブラックハットSEOと言われ、発覚すると最悪のケースでは検索エンジンの検索対象から外されてしまう(検索エンジンで検索にひっかからなくなってしまう)こともあります。
安易なSEO対策提案者には十分注意してください。
著者紹介
イクスブレイン 大澤貴行氏
現GMOクラウド株式会社にてホスティングブランド「ラピッドサイト」の責任者として活躍後、独立。
商工会議所におけるICT活用推進やセミナー講師をはじめ、全国で支援活動を展開。
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