地域のIT活用推進に大きく貢献―10回目を迎えた おかやまIT経営力大賞
Webオリジナル 2017.11.27
「おかやまIT経営力大賞」実行委員会(会長 中島博氏、審査委員長 平野正樹氏、事務局:システムエンジニアリング岡山)は、平成29年度「おかやまIT経営力大賞」を決定した。
同賞はすぐれたIT経営を実践した岡山県内の企業を表彰するもので、地域のIT活用モデルを広く普及させることに貢献している。応募企業を発掘する事務局の活動がIT活用への関心を高め、地域企業の事例を発掘し広く情報発信する効果も生んでいる。
全国的な顕彰制度として3年間開催された、経済産業省の「攻めのIT経営中小企業百選」に岡山県から毎年選定企業が出ているのも、当活動の活動成果といえる。
平成29年度の受賞企業(ユーザー企業)は次の通り。
大賞のヒーローズはパーソナルトレーニングジムを運営。トレーニング中の動きをIoT機器を用いて測定し、データベースから抽出されるデータを評価に用いる新しいサービスを開発した点が評価された。
●大賞
・合同会社ヒーローズ
●優秀賞
・金田コーポレーション株式会社
・株式会社シェアードバリュー
・タカヤ株式会社
●チャレンジ特別賞
・白神商事株式会社
・株式会社徳山電機製作所
●地域貢献賞
・白菊酒造株式会社
「おかやまIT経営力大賞」記念フォーラム
11月22日には、雨天にもかかわらず200名近い来場者を集め「おかやまIT経営力大賞」記念フォーラムにて表彰が行われた。
(岡山情報化セミナーの記念講演に続く開催)
中国経済産業局地域経済部長・大原晃洋氏、岡山県産業労働部産業戦略監・小林章人氏の来賓挨拶の後、「おかやまIT経営力大賞」実行委員会会長の中島博氏から各社へ表彰の盾が手渡された。
審査委員・松田久氏の講評に続く事例発表では、「攻めのIT経営中小企業百選」に選定された久野金属工業(愛知県)・専務取締 久野功雄氏による、「完全自動運転時代に求められる中小企業の課題とは?」と題した自社のICT活用と社会進化の考え方についての講演会が行われた。
そして、本年の受賞企業であるヒーローズ、金田コーポレーション、シェアードバリュー、タカヤの4社より、それぞれのIT活用の着眼点、取り組み内容が発表された。
金田コーポレーション(玉野市)は、製鉄設備・プランと装置の製造に携わる。3Dレーザースキャナを活用した大型構造物では例のないメンテナンス提案を行っている。
シェアードバリュー(岡山市)は経営コンサルティングからWebによる販促支援へ事業を拡げる際、社内のIT人材育成がポイントとなった。
タカヤ(井原市)は、アパレル事業において、IoTを用いたセンシングウェアを開発。作業従事者の安全を守るソリューション提案を目指している。
会場では、受賞企業・講演企業のソリューションが展示されたほか、当誌COMPASSの案内ブースも設置された。
(取材 COMPASS編集部)