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「Windows 10」の新しい機能やメリットは?

Windows10の新しい機能やメリットは?

2015.12.16


専門家がIT活用の疑問に答えます!

「Windows 10」の新しい機能やメリットは?

マイクロソフトから「Windows 10」がリリースされました。

今回のバージョンでは、パソコンだけではなくスマホやタブレットなど、様々なデバイスに統合されているのが最大の特徴になっています。その他にもWindows 8で廃止された「スタートメニュー」の復活や、仮想デスクトップ機能、IEに代わる新ブラウザー「Edge」の搭載など、多くの新機能が導入されています。

企業にとっての第一の導入メリットは、セキュリティに関して最新の対策が取られていることです。

強化されたセキュリティ 認証機能やピクチャパスワードも

Windows 10には「Windows Hello」という生体認証機能が搭載されています。認証を行うための機器が必要になりますが、指紋認証や顔認証、虹彩認証などによりパスワードを入力することなく、Windowsにログインすることが可能になっています。

その他、Windows 8からの機能ではありますが、パソコンへのログイン時にパスワードを入力する代わりにピクチャパスワードという、画像をなぞってログインやロック解除を行う機能も用意されており、これらの機能を使うことによって、長いパスワードを入力することなく、セキュリティが確保された環境を構築することができるようになっています。

Windows 10のスクリーンショット

Windows 10のデスクトップ画面

 

また、オンラインストレージがOSの機能として統合されているので、デバイスの種類を問わないというOSの特性を活かすことにより、場所の制約によらず、どこでも作業ができるようになっています。

もちろん、セキュリティには充分配慮しなければなりませんが、このような機能は、これからのビジネススタイルの変化に大きな影響を与えるものと考えられます。

クラウド活用やモバイル機器の普及により、場所を選ばない仕事の仕方が広がってきていますが、今後、発売が期待されるWindows 10搭載のスマートフォンの登場により、モバイル機器とパソコンの連携による仕事の効率化が、より進んでいくかもしれません。

複数アプリ利用に便利な「仮想デスクトップ」

また、ビジネスで使う際には「仮想デスクトップ」も便利な機能として追加されました。これは、作業ごとにデスクトップを分けられるもので、同時に複数のアプリケーションを開いて仕事をするときなどに便利な機能です。

例えば、デスクトップ1では、表計算ソフトとブラウザーを起動し、デスクトップ2では、プレゼンテーションソフトを起動して作業するなどの使い方が考えられます。

同一デスクトップで多くのアプリケーションを立ち上げておくよりも内容を整理しながら効率良く作業をすすめることができるでしょう。

導入にあたっては、初期の不具合の可能性や、利用している業務システムが新OSに対応することなどについても確認を忘れないようにしましょう。

 

本田秀行氏ITコーディネータ
NBIコンサルティング株式会社
代表取締役
本田秀行氏