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第三回 FileMakerによるシステムの再構築(上)

2017.06.28


最近、FileMakerによるシステムの再構築(リニューアル)が増えてきました。背景には、経営環境面とFileMakerの歴史、政府の政策があります。
連載第二回に続き、FileMakerによるシステム再構築のパターンと、気を付けるべきことについて、2回にわけて述べていきます。

 

時代的な背景

 経営環境面では、バブル期を超えた景気回復により人手不足が深刻になっていることが挙げられます。 労働生産性を上げなければ業務が回らなくなり、生産性の低いまま では人も採用しにくくなります。

 2055年には中小企業の数 は今の四分の一になるという予測 も出ています。生き残る四分の一に入ろうとする中小企業経営者が 自社の実態にあった生産性の向上に力を入れ始める真剣な姿を目にすることが多くなってきました。
 次にFileMakerの歴 史的な側面では、従来から使い続 けているユーザーと、比較的最近になってFileMakerが業務システムとして十分使えるようになって本格的に使い始めたユーザがいます。詳しくは、各パターンの説明の中で述べていきます。

再構築のパターン

 FileMakerでのシステム再構築は次のようなパターンに分けられます。

① 新しい技術に対応したり連携したりしたい
② 作った人がいなくなって中身が分からない
③ 便利なので作ってみたが設計がうまくできていなかった
④ 十数年前に作ったものをそのまま使っている
⑤ 外部に頼んで機能追加を続けてきたがもう限界
⑥ 汎用的な機能が詰まっているが自社にもう一つフィットしない

 順に解説していきましょう。
 

<再構築の詳細>
①新技術対応・連携目的
 昨今、モバイル端末でクラウド上のデータを共有できるなど、新しい技術を安価に利用できます。
 しかしながら、利用するには、今までの基幹システムに手を入れるのは時間もかかるしコストもかかり、技術の進歩が速いので、また良いものが出てくるのではとの疑念がわいてきます。

 そこで、FileMakerの出番です。
 FileMakerはモバイル対応などの機能を外付けできるので、今の基幹システムをFileMakerとデータ連携して外付けにモバイル対応すれば、現行システムに手を入れることなくスピーディにデータの一元化が実現できます。
 また、技術の進歩に対しては、新しく使いたい機能から実現して、少しずつ新システムに乗せ換えていけるので、今の時代にマッチしています。

②作った人がいなくなった…
 汎用ソフトでシステムを作った人が退職し改良できないことはよくあります。業務をよく知っている人が作るので使いやすいシステムになるものの、システム開発上のコンセプトや説明書などが整備されていないのが普通です。
 そこで、この際、使いにくいところもまとめて直そうと再構築が浮上するケースもあります。

 一見、無駄ですが、システムの再構築と同時に業務の仕方を整備できる良い機会になります。
(③以下は第四回目に続く)

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