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健康に気を配ると業績が上がる!?

健康経営銘柄2016

2016.02.10


出典:経済産業省ウェブサイト「健康経営銘柄」

「健康経営」という言葉を聞いたことがあるだろうか。「企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても大きな成果が期待できる」という視点である。

昼夜を問わず仕事に没頭する社員は、その瞬間においては会社への貢献度が高いかもしれないが、その後、病気になったり仕事に集中できず効率が下がるようでは、社員や家族にとってはもちろんのこと、会社も打撃を受ける。

中長期的な企業の発展と社員の幸せを考えれば、健康に留意しながら経営を進めるメリットが理解されるであろう。

企業の健康づくり風土を醸成することによって、企業の社会的価値を高めることを目指している特定非営利活動法人 健康経営研究会では、「働く人の健康が大きな資本となる」と指摘している。

健康経営と株価は関係あり

「話としてはわかるけど、本当に健康経営に力を入れると業績は良くなるのか」

この疑問に一つの資料を提供するのが、経済産業省が東京証券取引所と共同で行っている「健康経営銘柄」である。

平成26年度からスタートしたこの取り組みは、業種区分ごとに「健康経営銘柄」を選定し、長期的な視点からの企業価値の向上を重視する投資家にとって魅力ある企業として紹介することを通じ、企業による「健康経営」の取組を促進することを目指すものだ。

2016年1月21日には、第2回目となる25社が発表された。

選定にあたっては、経済産業省が実施した「平成27年度 健康経営度調査」の回答結果を、

  1. 「経営理念・方針」
  2. 「組織・体制」
  3. 「制度・施策実行」
  4. 「評価・改善」
  5. 「法令遵守・リスクマネジメント」

という5つのフレームワークから評価した上で、財務面でのパフォーマンス等を勘案して決定している。

「健康経営銘柄2016」選定企業一覧

銘柄コード 企業名 業種
1911 住友林業 建設業
2120 ネクスト サービス業
2502 アサヒグループホールディングス 食料品
2651 ローソン 小売業
3591 ワコールホールディングス 繊維製品
4452 花王 化学
4507 塩野義製薬 医薬品
4543 テルモ 精密機器
4902 コニカミノルタ 電気機器
5012 東燃ゼネラル石油 石油・石炭製品
5108 ブリヂストン ゴム製品
5332 TOTO ガラス・土石製品
5406 神戸製鋼所 鉄鋼
5947 リンナイ 金属製品
7012 川崎重工業 輸送用機器
7013 IHI 機械
7862 トッパン・フォームズ その他製品
8001 伊藤忠商事 卸売業
8566 リコーリース その他金融業
8601 大和証券グループ本社 証券・商品先物取引業
8766 東京海上ホールディングス 保険業
8860 フジ住宅 不動産業
9005 東京急行電鉄 陸運業
9201 日本航空 空運業
9719 SCSK 情報・通信業

経済産業省の調査によると、健康経営に優れる企業(経産省調査の評価上位20%)の平均株価を見ると、TOPIXを上回る水準で推移している。特に、銘柄に選定された企業の平均株価は、それをさらに上回る結果となっている。

健康経営と株価連動の図

出典:健康経営銘柄2016の選定基準等について – 経済産業省(PDF)

中小企業こそ健康経営を

以上は大企業を調査した結果であるが、中小企業だから逆の結果ということはないはずだ。

一人ひとりの社員への期待が高い中小企業では、突然の病気入院やうつ病などによる休職などは業務を直撃する。これらを最小限にすることで経営の安定が図れる。

また、健康・維持増進に配慮する会社は社員を大切にする会社と認知され、人材採用や安定した勤務継続にも貢献するはずだ。

まずは、従業員の労務管理をしっかり行い、健康に気を配るようなサポートを行っていきたい。従業員50人以上の事業場での実施が法制化されたストレスチェックを、従業員数にかかわらず実施することから始めよう。

COMPASS 2016年冬号の「健康経営実現へのストレスチェック」も併せてご覧ください。


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